建設業界において注意しなければならないのが、
悪徳業者にだまされないようにすることです。
残念ながら、リフォーム業界にも
悪質な業者が蔓延しているのは否めません。
子供の頃から、父親が経営するタイル会社を取り巻く環境を見てきて、
また、自分自身、長いことリフォーム業界に携わってきて、
ありえないような工事を行う業者の存在を目の当たりにしてきました。
お客さんが何もわからないだろうと思って、
明らかにボッタクリのような金額を提示してきたり、
欠陥工事ギリギリの、安全性が極端に低い施工を行う会社も存在します。
当サイトをご覧頂いているのも何かの縁ですし、
「優秀な業者」のもとで「良い工事」を受けてもらいたい、
と本当に心から思っているので、
「プロしか知らない悪質業者の見分け方」をまとめていきます。
リフォーム業界だけでなく、
建設業界全体に共通した内容ですので、
頭の片隅に知識として入れておいてくださいね。
大きな金額がかかるわけですから、
工事業者を選ぶ際に、ぜひ照らし合わせて頂ければと思います。
「無料診断の飛び込み訪問」には要注意!!
「無料」という言葉につられてしまって、
いざ家の中に入れてしまうと床下や屋根裏に入って、
シロアリ駆除や耐震補強をするメルケースが非常に多いです。
写真を見せて説明してくるのですが、
その写真そのものが偽物の画像であったり、
他の家のものを転用しているケースが多いんですね。
さらに悪質な工事会社の場合には、
壊れていない正常な状態のものをハンマーで叩き、
お客様に気付かれないように「壊れていました」「治しましょう!!」
と強引に薦めてくるようなケースも有ります。
同じ業界で働いているものとして、
とても考えられないことなのですが、
実際に多発しているケースですのでご注意ください。
「モニターなら半額」のおいしい言葉には要注意!!
今なら『半額』や『無料保証10年付』や『現金キャッシュバック』など、
お客さまにとって魅力的な言葉を並べる営業方法にはご注意ください。
本来であれば、とても魅力的なキャンペーンですが、
実際には「モニター価格=定価」になっています。
原価を知らないお客さまにとっては、
「モニター価格=魅力的な価格」「いい営業マン」
のように映る可能性があるのでご注意ください。
利益なしでやっているように見せかけて、
実際には割高な料金で工事を実行するようになり、
結果的にお客様に不利益な状態となるんですね。
モニターには十分注意してください。
「介護保険でタダでリフォーム」には要注意!!
高齢者の住んでいらっしゃるご家庭に多いのですが、
バリアフリーの安全性と介護保険の適応を絡めて、
低料金でリフォームできるような形で営業を行ってきます。
本当に介護保険の適応が可能な場合もありますが、
まったく介護保険と関係のないものが含まれていたり、
契約後、施工後、介護保険の適応にならなかったけど、
工事をしたからお金を払ってくれ!!と言ってくるケースもあります。
お年寄りの暮らす家を狙って飛び込み訪問し、
何度も長居して信頼したところで話を持ち掛けるケースが多いです。
「○○さんなら、話を聞いてくれたから仕方ない」
というような心情に持ち込む悪質なテクニックです。
介護保険が適応かどうかは、
必ずケアマネージャーに相談したり、
専門機関でチェックを受けるようにしてください。
近年、非常に多く出回っている悪質な営業方法ですから、
本当に注意していただきたいと思います。
「○○一式」と書かれた見積もりには要注意!!
見積書を出してもらったときに、
紙切れ一枚に「○○一式」と書いてあって、
具体的な内容が書かれていない場合は要注意です。
優良なリフォーム業者であれば、
お客さんにとって必要なもの・構造・材料を把握するために、
何度か打ち合わせを行ったうえで、見積もりを出してきます。
そして、一つ一つの作業を細かくチェックして、
どの材料が、どれくらいの料金がかかるものなのか、
どの工程が、どれくらいの作業量がかかるものなのかを、
非常に細かい部分まで見積もりを出すことがほとんどです。
一方、悪徳業者ほど一枚の紙に「○○一式」と書いてあるだけです。
言葉にしてみると、嘘のような話に聞こえてしまいますが、
実際に多くの業者がこの手法をとるようにしていますし、
お客さんも、内容がわからないまま契約しているケースも多いです。
どんな材料を使っているかも分からないですし、
どんな工程を経て完成していくのかも分からないままです。
ほとんどの場合、利益を大幅に出すために、
安い値段で売られている低品質の材料を使用して、
作業工程を大幅に削って施工されることが多いんです。
どの材料に、どの工程に、
どれだけの手間やお金がかかるのか、
これは、必ず細かくチェックしてくださいね。
「メンテナンスがいらない」は要注意!!
「メンテナンスがいらない」という言葉を巧みに使って、
お客様にコストがかからないような説明をしてきます。
実際には、メンテナンスがいらない製品、
メンテナンスフリーの製品は、
リフォーム業界には存在しません。
どのような製品であっても経年劣化はしますし、
使用していなければボロボロになっていくのが普通です。
あまり使用される営業方法ではありませんが、
巧みな言葉を使用するような営業方法の場合、
メンテナンスフリーを「悪用」することがあります。
ご注意いただきたいと思います。
「すぐに契約を迫る営業」には要注意!!
数あるポイントの中でも、最も注意すべきなのが、
その場で契約を迫るような営業が来た場合です。
作業服を着ていて「無料で○○の調査をしています」と
お客さんに対して、あたかもサービスを行うように近づいて、
故障箇所の写真などを見せて、その場で契約を迫る、
というパターンが多いですね。
屋根工事の業者、床下周りの業者、
白アリ駆除の業者に多く見られます。
リフォーム業者でも「ほうっておくと故障しますよ!!」と
まったく故障していない部分を、言葉巧みに危険だと思わせて、
そっくりそのまま新しくリフォームしてしまう会社も存在します。
ほとんどのお客さんには、建築の知識はありませんから、
「プロ」の人が「具体的な写真」を見せてくると「なるほど」と信じ込んでしまい、
その場で契約してしまうことが多いんですね。
建築業界・リフォーム業界にもクリーングオフ制度が適応されるので、
その期間に到達する前に契約を一気に結ばせて、
キャンセルできないように仕組んでいる悪徳業者が多いです。
ご注意ください。
※ポイント
契約時点から8日以内であれば、
契約解除(クーリングオフ)することはできます。
さらに、長時間にわたって強引な形で契約を結ばされた場合には、
消費者契約法と呼ばれる、お客さんを守るための法律が適応され、
同じく契約を取り消すことが可能になっています。
「プロの調査」がない場合は要注意!!
お客さん側からしたら、
作業服を着ている人は全員プロに見えるかもしれませんが、
実際には、現場の状況を把握できるプロというのは少ないんですね。
建築の構造の勉強をしていなければならないので、
建築士や設計士など、構造の国家資格を持っている人でなければ、
実際に壊れている部分や、リフォームの状況を把握することはできないんです。
知識があるように「見せかける」だけの、
作業服を着た「偽物」が営業に来た場合には、
くれぐれもご注意頂ければと思います。
お客さんが、リフォームや建築の知識が無いのを良いことに、
恐怖心を徹底的にあおって、意味のない工事を行わせる、
とんでもない業者が数多く潜んでいますので。
長文お読みいただきまして、ありがとうございました。
上記は代表的な悪質業者の情報であって、
他にも色々な悪質なリフォーム業者が渦巻いています。
県外の会社がわざわざ突然訪問してきたり、
超大手の誰もが聞いたことがある会社の名前を出してきたり、
お年寄りだけをターゲットに絞った悪質な業者もあります。
もしかしたら、現在進行形で話が進んでいる方もいるかもしれませんし、
もしかしたら、最近、悪質な営業が来た方もいるかもしれませんし、
色々な方が御覧頂いていると思います。
リフォームに関する不安点、
本当にたくさん存在していると思います。
リフォームに関する疑問点、
いくらでも湧き出てくると思います。
もしわからないこと、ご不明点等ございましたら、
お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。