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「外断熱」という言葉をよく聞きますが、どのようなものなのですか?

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従来、住宅は柱と柱の間にグラスウールなどの断熱材を入れることで断熱を行っていました。この場合、柱や間柱、筋交いなどの部分には断熱材を入れることができないため、これらの部分はヒートブリッジ(熱橋)といって、断熱上の弱点になってしまうのです。

(結露の仕組み)
暖房の効いた部屋に置いてある、氷水の入ったグラスを想像してください。暖かい(断熱されている)中で急に冷たい(断熱性の低い)部分が現れると、急激な温度低下により飽和水蒸気量(空気中に含むことのできる水蒸気)が減ってしまいます。そこで、あふれた水蒸気が水滴となって現れるのです。

(外断熱)
家全体を包み込むように、柱などの構造材の外側に断熱材を入れる方法が「外断熱」と呼ばれるものです。従来の断熱方法に比べ、気密性が高く結露が起きにくくなりますが、その構造上、外壁の厚さが大きくなるほか、窓やドアなどの開口部にも断熱性・気密性の高いものを使用する必要があるため、工事費用も大きくなります。床や屋根、基礎などにも断熱を施し、熱の抜け道を作ってはいけないのです。

(熱伝導率とは?)
熱伝導率とは、物質の両面に1℃の温度差があるとき、1㎡あたりどれだけの熱量が伝わるかを数値化したもので、熱の伝えやすさを表した値です。数値が低いほど熱が伝わりにくい(断熱性が高い)ことを示します。主な建築材料の熱伝導率を見てみましょう。

・コンクリート 1.6W/mK
・鉄 53W/mK
・木材(杉・ヒノキ)0.12W/mK
・断熱材(ロックウール) 0.038W/mK

どうでしょう?コンクリートや鉄に比べて、木材の熱伝導率は極めて低いことがわかります。反面、鉄は熱伝導率が非常に高いため、鉄骨造の住宅が外断熱を採用するのは当然のことだと言えます。

世の中の風潮や住宅メーカーの「推し」に左右されず、建築構造・コストを考慮した上で、最も効果的な断熱方法は何かを考えることが大切です。

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