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テラスハウスにはどんなメリットがありますか?

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テラスハウスとは、複数の住戸を連結させて一棟とした住宅で、いわゆる「長屋」のことです。階段や廊下、ロビーなどの「共用部分」を有しない点で、共同住宅とは異なります。

(接道)
戸建て住宅は、全ての住戸の敷地がそれぞれ建築基準法上の道路に2m以上接する必要がありますが、長屋は、その棟の敷地が道路に接していれば、建築することができます。特定行政庁ごとに接するべき距離が定められていますが、3m以上接していれば建築可としているところが多いようです。4戸の戸建て住宅を建てる場合、道路に8m接する必要があります(2m×4戸)が、一棟4戸の長屋を建てる場合は、道路に3m接していれば建築可能ということです。間口が狭く、奥行きが長い土地などでは有効な建築方式です。

(建築コスト)
界壁部分を共有し、屋根が一続きとなるシンプルな構造であり、建築コストが抑えられます。

(騒音)
共同住宅のように、階上・階下に他の世帯が居住しないため、上下間の騒音問題は軽減されます。

(構造)
玄関側・テラス側(玄関と反対側)の壁が少ないため、耐震性に劣る傾向があります。内壁を増やすなど、構造計画を工夫しなければなりません。

テラスハウス(長屋)は、古くから日本で数多く建てられてきた合理的な建築形式です。権利関係が複雑となることから、最近では賃貸住宅として建てられることが多いようです。また、古い長屋をリノベーションして再生するケースも増えているようです。

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