外壁の塗り替えを行うにあたっては、使用する塗料の種類がポイントとなります。安価なものは、一般的に耐用年数も短い傾向があります。塗り替えのたびに必要な「足場設置費用」などを考えると、安易に安価なものを選ぶことは考えものです。

（アクリル塗料）
モルタル外壁や窯業系サイディング外壁などの塗装に使用されます。安価なため、使用されることが多いですが、紫外線などに弱く、耐用年数も短め（5～8年程度）のため、注意が必要です。

（ウレタン塗料）
モルタル外壁や窯業系サイディング外壁に加え、金属サイディングや木製外壁など、幅広い材料に使用可能です。紫外線にも強く、耐水性も高いですが、汚れやすいという弱点があります。耐用年数は6～10年程度とされています。

（シリコン塗料）
モルタル外壁や窯業系サイディング外壁などの塗装に使用されます。水や汚れに強く、耐用年数も長め（8～15年程度）ですが、価格も高めです。

（フッ素塗料）
外壁塗装に使用するものでは、最も高級なものの一つです。耐久性・防汚性（親水性）に優れた性能を発揮します。耐用年数は12～20年程度とされています。

外壁の傷みは、①艶が落ちてくる。②変色してくる。③表面が粉っぽくなってくる。（チョーキン現象）④ひび割れ・苔が生えてくる。⑤塗膜が剥がれてくる。の順に進行します。外壁のメンテナンスが遅れると、壁内部の構造体にも悪影響を与えてしまいますので、早めに対応を行いたいものです。