戸建住宅の外壁は、一般的に「塗り壁」「サイディング」の2種類に分類されます。「サイディング壁」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
建築物の外壁に板張りをする板材の総称が「サイディング」です。サイディングはその材質により、窯業系・金属系・樹脂系 などがあります。最近の建売住宅などでは、防火性能の高い「窯業系」サイディングがよく使用されています。
サイディングは、工場生産されるため、品質にばらつきがなく安定した性能を発揮します。取り付けは、専用の金物などを使用して壁に固定する「乾式工法」と言われるもので、塗り壁などの「湿式工法」と比較して軽量であり、耐震性を考える上でも有利です。施工上も、特別な技術を必要とせず、工期も短縮できます。また、光触媒や親水機能を持った特殊膜をコーティングすることで、セルフクリーニング機能を持たせるなどメーカー独自の付加価値も研究・開発されています。リフォームを行う場合は、既存の外壁を撤去することなく外側にサイディングを貼る「カバー工法」も選択肢の一つです。
このように性能面でメリットの多いサイディングですが、目地シーリングの劣化が進むと、壁内に水が浸入する原因となりますので注意が必要です。定期的にシーリングの点検・交換を行うと、より安心です。