室内物干しのスペースを確保したいのですが、上手な設計ポイントはありますか?
黄砂や梅雨などの気象条件に左右されるなど、季節によっては洗濯物を屋内で干す場面も多くなります。居室の一角で室内干しをしているケースがよく見られますが、あらかじめ室内物干しのスペースを確保しておくと、すっきりと美しい部屋で日常生活を送ることが可能となります。室内物干しスペースを計画する場合のポイントについて考えてみましょう。
1.方位・日当たり
洗濯物には十分な量の太陽光を当てることができるよう、方位を考えて物干しスペースを設置することが重要です。また、多くの光を取り入れることができるよう、窓の位置などにも十分な配慮が必要です。
2.通風・換気
室内干し特有の臭いの発生を防ぐためには、採光に加え、通風・換気も重要です。屋内の「風の通り道」を考え、湿気がこもらないよう計画することが大切です。
室内物干しスペースを設けるにあたり、上記のような条件を満たすことができれば理想的ですが、このような好条件の室を物干しスペースとして専用使用することは現実的に困難な場合が多いと思われます。浴室や脱衣室に「暖房乾燥機」を設置し、機械の力を借りて、衛生的な物干し環境を創出することが、現実的かつ合理的な方法の一つだと言えます。