玄関周りのリフォームを考えているのですが、いいアイデアはありませんか?
「玄関」は、訪れる人にその家を印象づける大切な場所です。玄関周りのリフォームのポイントについて考えてみましょう。
1.防犯性
安心して生活するために、十分な防犯対策を行うことが大切です。「侵入に時間がかかる」ことが有効であるため、玄関ドアについては、簡単に解錠されないような対策を施すと良いでしょう。一例として、ピッキング防止のために鍵穴を見えなくしたり、シリンダー錠を2箇所に設けた玄関ドアがあります。また、取り外し可能なサムターンを備えた玄関ドアは、長期不在時や夜間などにサムターンを外しておくと、「サムターン回し」による侵入リスクを軽減することができます。鍵を挿すことなく開閉錠できる電気錠(電池錠)も、防犯上有効だと言えます。
2.意匠性
広く明るい玄関周りは、その家の「ゆとり」を感じさせます。玄関内部から見えるところに「坪庭」を設けることで、玄関への採光を確保するとともに、奥行きを感じさせることができます。また、玄関周りの外壁を部分的に石貼りにするなどの工夫により、限られた予算で高級感を醸し出すことができます。その他、玄関周りの植栽計画にも配慮することで、美しく豊かな空間を創出することが可能です。
3.利便性
玄関周りは、靴や雨具、運動用具など、多くの物で溢れがちです。必要な収納量を的確に把握した上で、十分な大きさの壁面収納を設ける必要があります。スペースにゆとりがあれば、シュークロークを設けることが理想的です。コートなどの上着を収納するクローゼットを設置すれば、居室内に持ち込む衣類を減らすことができて便利です。また、玄関内の土間スペースを広く設ければ、自転車やベビーカーを置くなど、将来にわたって様々な使い方に対応できます。
玄関周りは、一畳分面積が大きくなるだけで、ぐっとプレミア感が増加します。居室の面積を確保したいがために、玄関や廊下の面積を極限まで削った平面プランが多く見受けられますが、面積の配分には十分な検討を重ねることが大切です。