壁紙を選ぶポイントを教えてください。
壁紙は「クロス」とも言い、主に洋室の壁や天井の内装仕上げとして使用されます。壁紙の種類や、壁紙(内装仕上げ)選びのポイントについて考えてみましょう。
(ビニルクロス)
ポリ塩化ビニルなどを原料とした、汚れの拭き取りやすさや耐薬品性に優れた壁紙です。安価でメンテナンスも容易なため、広く普及しています。
(布クロス)
「織物壁紙」などとも呼ばれ、レーヨンや合成繊維、綿、麻などを原料に使用した壁紙です。柔らかな自然の風合いを持つ、高級感のある壁紙です。調湿性や通気性、吸音性に優れています。
(その他)
シートに塗り付ける素材により様々な壁紙が開発・生産されています。一例として「珪藻土壁紙」が挙げられます。自然素材の良さと壁紙の利点を両立した珪藻土壁紙は、施工が簡単な壁紙でありながら、塗り壁のような雰囲気を得ることができます。また、珪藻土の特徴として、調湿機能にも優れています。
内装仕上げに求められる防火性能は、「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」「その他(制限なし)」の4種類に分類され、建物の用途・構造・規模や、使用する場所により求められる防火性能が異なります。また、壁紙の下地仕様(石膏ボードなど)によっても防火性能に影響するため、注意が必要です。火気使用室などの壁仕上げは、デザインのみに気を取られず、防火性能も考慮することが大切です。