最近の建売住宅は「門扉」が無いものが多いようですが、何か理由はあるのですか?
最近の建売住宅は「門扉」が無いものが多いようですが、何か理由はあるのですか?
最近の住宅地では、敷地境界上に高い塀や門扉を設けない「オープン外構」が多く見られます。オープン外構の特徴とは、どのようなものでしょうか。
(開放性)
境界線上の構造物を低くすることで、高い開放性が得られます。狭い敷地などで特に有効です。プライバシーを確保するため、必要に応じて中高木などを配置すると良いでしょう。
(防犯性)
敷地内が丸見えとなり防犯性が低いように思われますが、オープン外構は外部からの視線が行き届くため、防犯上有効だとされています。窓やドアなど、建物本体の防犯性を高めておくと、より安心です。
(コスト)
塀や門扉を使用しないため、外構工事に要する費用を抑えることができます。高さや形状、密度の違う樹木や下草・花などをバランスよく配置するとともに、床仕様等についても要所にアクセントを設けるなど、チープにならないよう工夫を重ねることが重要です。
外部に対して閉鎖的な「クローズド外構」にも、長所があります。「オープン外構」「クローズド外構」それぞれの良さをバランスよく採り入れた「セミ・クローズド」な外構もおすすめです。外構計画は、周辺環境にも大きな影響を及ぼします。全ての住宅において、街の景観を考慮した計画とすることが、理想的なまちづくりと言えるでしょう。