自転車置き場(サイクルポート)を設置に関して、どんなことに注意すれば良いですか?
住宅の庭先にサイクルポートを設置すると、自転車やバイクを雨や汚れから守ることができます。メーカーから発売されているサイクルポートは、主要構造部をアルミ、屋根材をポリカーボネートなどを使用したものが一般的です。その設置や使用にあたっては、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
(荷重)
サイクルポートの屋根は、大きな荷重がかかることを想定していません。屋根の上に人が乗らないようにするのは当然として、寒冷地では、積雪にも注意が必要となります。春先の雪や降雨後の雪など、水分を含んだ雪は新雪に比べ約3倍とも言われます。母屋の屋根からの落雪が、サイクルポートの屋根の上に落ちないよう、配置計画にも配慮が必要です。
(風圧力)
片側支持タイプのサイクルポートは、その構造上、一般タイプのサイクルポートに比べ強風を苦手とするものが多く、風の強い場所には設置を控えるなどの注意が必要です。また、サイクルポートの周囲を塀などで囲むと、風がぬけなくなり屋根が破損する恐れが高くなります。
(基礎)
基礎幅や配筋など、メーカー指定どおりの基礎仕様としてください。寒冷地では、基礎の根入れ深さを凍結深度以下とします。
(維持管理)
アルミは腐食しにくい材料ですが、汚れが付着したまま長期間放置すると、空気中の湿気などの影響により腐食を誘発する場合があります。特に、海岸地域や交通量の多い幹線道路沿いなどは、塩分や排気ガスの影響を受けやすいため、定期的に清掃を行うよう注意が必要です。清掃の際は、原則として中性洗剤を使用します。酸性やアルカリ性の薬品は、変色や腐食などの原因となるため、アルミ部材に使用しないよう注意が必要です。その他、落ち葉などが詰まらないよう、雨樋についても定期的に清掃を行ってください。