テラスのリフォームのポイントを教えてください。

テラスを設置することで、気候の良い日には自然の陽気の中でゆったりと過ごすなど、より豊かな生活が期待できます。テラスのリフォームについて考えてみましょう。

（目的）
リビング先にテラスを設置すれば、「セカンド・リビング」として使用することが可能です。リビングとの一体感を重視し、床材（フローリング）の張り方・色調などにも統一感を持たせると良いでしょう。また、高齢者のくつろぎの場とする場合は、寝室に接続してテラスを設けるとともに、段差が生じないよう配慮する必要があります。まずはテラスを設置する目的を明確にして、設置場所や細部計画を考えることが大切です。

（方位）
テラスの設置場所としては、やはり南側が理想的でしょう。北側のテラスは、建物本体により日影となってしまい、暗く湿った雰囲気となってしまう恐れがあります。

（プライバシー確保）
隣地との離れ距離や、隣家の窓の位置などによっては、テラスに居ても常に見られているようで落ち着かない場所になってしまいます。目隠しフェンスの設置や植栽によって解決できるとは限りませんので、テラスが設置可能かどうか、冷静な判断が必要です。また、テラスでバーベキューを楽しみたいと夢見る人も多いですが、煙や騒音などの問題が生じます。敷地のサイズや周辺状況などを踏まえ、現実的な判断を行わなければなりません。

床の設置だけにとどまらず、屋根や壁を設ける場合は、建築基準法の扱いについても注意が必要です。建物の「増築」扱いとなった場合、建ぺい率の検討や建築確認申請などが必要となるケースがあります。テラスの計画が大掛かりなものとなる場合は、建築士などの専門家に相談しておくと安心です。