ウッドデッキを設置したいのですが、どんなことに気を付けたらいいですか？

ウッドデッキは屋外に設置するため、風雨や紫外線などにより劣化し易いことが弱点です。メンテナンスを怠っていると、劣化がどんどん進行し、あっという間に無残な姿となってしまいます。ウッドデッキに適した樹種の基本知識についてご紹介します。

（樹種）
イペ・・・木目が美しく、狂いが少なく寸法安定度の高い南米原産の広葉樹（ハードウッド）です。耐水性にも優れており、港湾エリアでの桟橋・ウォークデッキなどでも使用されています。最高級フローリング材として使用される場合もあります。

ウリン・・・イペに代わる高級材として注目を浴びる、東南アジア原産の広葉樹（ハードウッド）です。耐久性に優れ、船舶の床材などにも利用されてきました。赤みを帯びた色目が特徴的な、高級木材です。

ウエスタンレッドシダー・・・「米杉」などとも呼ばれる、北米原産の針葉樹（ソフトウッド）です。反り・曲がり・割れが少ないことに加え、重量が軽く、加工し易いことが特徴です。定期的な防腐処理など、メンテナンスが必要です。

規模の大きな公共施設などでは、ランニングコストを抑えるためにメンテナンスの楽な「ハードウッド」系の樹種が選択される傾向がありますが、一般家庭のウッドデッキでは、加工し易く安価な「ソフトウッド」系の樹種が一般的です。最近では、木粉に樹脂を混ぜ合わせ成型した、「樹脂木（人工木材）」を使用したエクステリア製品の普及も進んでいます。品質が安定しており耐久性があることに加え、成型の自由度も高く、様々な形状の製品が開発可能です。また、廃材の再生利用による環境配慮への観点からも、今後更なる開発・普及が見込まれます。