タンクレス便器にしたいのですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
一般的なトイレは、便器の後部に付いているタンクに貯めた水を一気に流すことで、汚物を流し便器を洗浄しますが、最近ではタンクの付いていない「タンクレス」トイレの普及が進んでいます。タンクレストイレのメリットについて考えてみましょう。
(省スペース)
タンクが無い分、コンパクトになり、設置面積が小さくて済みます。商品にもよりますが、奥行きは約10cmほど短くなっているものが多いようです。同じスペースでトイレをタンクレスに交換した場合、便器に座った時の足先にゆとりが生まれます。ただし、タンクに付いていた手洗いが無くなるため、手洗い器を別に設ける必要があります。
(掃除が楽)
タンクが無く、便器の形状がシンプルなため、トイレ周りの掃除がとても楽です。最近のトイレは、清掃性・清潔性を高めたデザインとされているものが多く、便器の内側にも汚れが付着しにくくなっているなど、トイレ掃除がぐんと楽になっています。
(節水)
水道管からの水を直接使用するタンクレストイレは、便器の形状・渦の形状を工夫することで、使用水量を抑えた節水型のものが主流となっています。
このように、メリットの大きいタンクレストイレですが、水道管の水圧が小さい場所・階では十分な性能を発揮できない(使用できない)場合もあります。また、水道管に直結するため、トイレの水が逆流すると、水道水を汚染してしまう恐れがあります。タンクレストイレは信頼できる業者に依頼し、適切に取付け・維持管理を行うことが大切です。