住宅の防犯対策には様々な方法がありますが、その中から4つの方法を紹介します。
1.防犯合わせガラス
合わせガラスは、複数のガラスを樹脂膜で接着、一体化したもので、非常に破りにくいガラスです。特殊な膜を使用したり、厚いものにしたりすることで、より破りにくいガラスとなります。リビングの掃き出し窓など、大きく目立つ場所のガラスに使用することが一般的です。
2.オープン外構
最近は、塀などが無い「オープン外構」を採り入れる住宅が増えています。高い塀や植栽に囲まれた「見通しの悪い」住宅よりも、敷地内の様子が外部から見え易い住宅のほうが、侵入しにくいという心理を突いたものです。高い塀などは、2階から侵入する際の足掛かりにもなります。ただし、オープン外構を採用した場合はプライバシーの確保が課題となりますので、植栽計画を工夫するなどして、「見せる」「見せない」のメリハリを付けた計画が必要です。
3.面格子
面格子は、窓からの侵入を防ぐために窓の外に取り付ける金属製の部材です。外部から容易に取り外せない構造のもの、破壊しにくい高強度のものが理想的です。面格子の中には簡単に取り外せるものもあるので注意が必要です。
4.シャッター・雨戸
雨戸やシャッターは、もともと風雨をしのぐことが主目的であり、防犯対策として過度の期待は禁物です。しかし、最近は防犯性を売りに、強度を兼ね備えた商品も開発されています。侵入の手間が一つ増えることから、視覚的な効果も期待できます。
防犯を考える上で、「ここまでやれば完璧」というものはありません。施錠を怠らないなど、基本的なことをきっちりと行うとともに、複数の対策を重ねて行うとより効果的です。