戸建住宅の外壁の種類は「塗り壁」「サイディング」の2つのタイプが一般的です。
それぞれの特徴を見てみましょう。
1.塗り壁
「ラス」と呼ばれる下地の上などに、
吹付けタイル・リシン・スタッコなどで表面を仕上げます。
クラック(亀裂)の発生を避けるためには、弾性(伸びる)材料などを使用します。
美しさを保つためには、定期的な塗り替えが必要です。
コテ仕上げ、ローラー仕上げなど、塗り方で様々な表現が可能です。
左官工事は熟練を要しますが、塗り壁特有の質感が得られます。
2.サイディング壁
工場生産の壁材を、専用の金具などで取り付けます。
工業製品であるため材料自体の品質が安定していることに加え、
取り付け施工も比較的容易とされています。
各材料の継ぎ目(目地)にはシーリング(コーキング)を施しますが、
シール材の劣化には注意が必要です。
「湿式工法」である塗り壁に対し、サイディング壁は「乾式工法」に分類されます。
比較的軽量であることから、耐震上も有利とされています。
また、サイディングはその材質により「窯業系」「金属系」などに分類されます。
デザインも様々で、タイル調、石柄など、バリエーション豊かな選択肢があります。
外壁のデザインは、住宅の第一印象を決定づける重要なポイントです。
それぞれの特徴を十分に理解したうえで選択することが大切です。