「ツーバイフォー」は、正式名を「枠組壁工法」ともいい、北米生まれの工法です。
2インチ×4インチ（乾燥・製材前）の木材を縦枠などの主要部分に使用することから、
このような名称が付けられています。
アメリカやカナダなどでは、戸建住宅のほとんどがこの工法によります。
枠組材に、構造用合板などの面材（板材）を緊結して壁・床をつくり、
さらに、これらを強固に一体化した箱型構造を形成します。
その構造上、耐震性に優れていること、工法が単純で合理的なことなどが特徴です。

日本の一般的な住宅工法である「木造在来工法」とは、
構造ルール、使用材料など、全くの別物と言っても過言ではありません。
在来工法で主に使用するのは「N釘」、枠組み壁工法で使用するのは「CN釘」と、
釘一本とっても使用材料が違います。

柱・梁で構成される在来工法と違い、壁の配置ルールなども独特のものがあります。
壁を撤去したり位置を変えることは出来ないと考えておいたほうが良いでしょう。
クロス（壁紙）下地の石膏ボードが構造要素となっている場合もあり、
「枠組み壁工法」を十分に理解しないまま手を入れてしまうことは危険です。

最近は「枠組壁工法」の建物も増えてきましたが、
日本ではまだ「在来工法」が主流となっています。
ツーバイフォー住宅のリフォームは、
「枠組壁工法」を理解している設計者や工務店に依頼することが大切です。