中古住宅を購入するにあたり、注目すべきポイントを3点挙げます。
1.建築年代
耐震基準が強化された昭和56年5月以前の建築物は、耐震性に不安を抱えています。
木造住宅では、平成12年6月にも耐震基準がより強化されています。
中古住宅を購入する場合は、その建築年代も意識しておくとよいでしょう。
2.傷み方
古い建物は、劣化していて当然です。
けれども、単なる経年劣化ではない、特殊な傷み方をしている場合は要注意です。
床が極端に傾いていたり、基礎に大きな亀裂が入っている場合などは、
地盤が軟弱であったり、沈下が生じている可能性もあります。
また、水染みなどの雨漏り跡が見られた場合は、
壁内部への浸水により、柱や断熱材などが傷んでいるケースがあります。
特に、グラスウールなどの断熱材は水に弱いため、注意が必要です。
3.建築記録
図面など、建築時の記録が残っているかも確認しておくと良いでしょう。
施工図には、壁などで隠れた部分の構造も記されており、
リフォームや耐震補強を行う場合には大変役立ちます。
建築確認図書は、建築主が保管しておくことが法律で定められており、
確認済証や検査済証が無い場合は、適法な建築物であるか注意が必要です。
ただし、現実的にはこれらの図書が残されていないものも多いようです。
どんなものでも「中古品」を購入する場合には、リスクが付き物ですが
どんなリスクがあるかを知っておくことで、チャンスが広がります。
正しい知識を仕入れて、賢い買い物をしてください。