一般的な脱衣所は、バスルームへ入る前の脱衣スペースであるだけでなく、
洗濯スペースや洗面・化粧スペースを兼ねています。
脱衣所のリフォームでは、どんなことに気を付ければ良いでしょうか?
(換気)
脱衣所は、その性質上、湿気が多く発生します。
下着や部屋着を収納するクローゼットを設置しておくと非常に便利ですが、
そのためには十分に換気が行える部屋としておくことが重要です。
窓を設けることができない場合は、機械換気のみに頼ることになるため、特に注意が必要です。
(ヒートショック対策)
冬場に暖かい部屋から急に寒いバスルームへ入る際など、
急激な温度変化は身体への負担も大きいため、注意が必要です。
脱衣所・バスルームが寒くなりすぎないよう配慮しておくと高齢者にも安心です。
(家事動線)
住宅のプランを考える上で忘れがちなのが、「洗濯物をどこに干すか」ということです。
台所・脱衣室(洗面室)・洗濯物干しスペース、これらの場所間の移動がスムーズに行えるよう、
家事動線をじっくりと考えてプランニングすることが理想的です。
脱衣の際の動きは、高齢者にとって無理な姿勢を強いられる場合があります。
十分な量の収納を設けるなど整理整頓されたスペースとするとともに、
適切な場所に手すりを設けることで、高齢者だけでなく全ての人にとって動きやすい、安全な空間となります。