近年、洋式トイレが増え、和式トイレを見かけることが少なくなっています。バリアフリーの観点から、トイレリフォームのポイントを考えてみましょう。
(便器の種類)
身体的に負担の大きいトイレ内の動作の一つが、「立ち座り」です。和式トイレに比べ、立ち座りが楽な洋式トイレですが、身体状況や体格に合った高さの便器を選択することが大切です。車いすから乗り移りやすいように、車いすの座面高さに合わせた「車いす対応便器」も選択可能です。その他、高さを調節するための便座や、和式トイレを洋式風に座れるタイプへ変更するアタッチメントなどもあります。
(手すりの設置)
手すりが設置されていると、立ち座りや横移動の動きがサポートされます。手すりの設置にあたっては、身体状況・体格などをに合わせ、適切な高さに取り付けることが重要です。「縦手すり」「横手すり」など、サポートする動きにより、手すりの形状や位置を使い分けます。手すりには全体重がかけられることを想定し、下地にしっかりと固定しなければなりません。
(ドアの形式)
開き戸は開閉に必要な動きが大きく、高齢化に伴い開閉が困難となる場合があります。引き戸にしておくと、車いすでの出入りもしやすくなります。
その他、自動洗浄機能や自動で便器のフタが開閉するなど、便利な機能は年々進化しています。これらの機能を必要としない場合も、将来の設置に備え、トイレスペースにはコンセントを設けておくと良いでしょう。
高すぎず、低すぎず、ちょうど良い高さの便器は足腰にかかる負担も小さく安心です。