バスタブ(浴槽)のサイズ、形状について考えてみましょう。
(サイズ)
大きなバスタブに憧れますが、バリアフリーの観点から言うと、大き過ぎるものは望ましくありません。バスタブの内法長さを「背中と足先が浴槽壁面に届くもの」に抑えることで、入浴時の滑り込みを防止できます。内法幅については、60cm程度のものが、体がほどよくホールドされるとされています。深すぎる浴槽は身体に負担が大きくなるため、深さは50cm程度が良いとされています。また、バスタブのまたぎ高さは高過ぎても低過ぎても望ましくはなく、40cm前後が理想的とされています。
(形状)
洋風のバスタブは、深さが浅めで、背中側に背もたれの角度が付いています。足を伸ばし、リラックスした体勢で入浴ができます。和風のバスタブは、コンパクトでありながら深さがあり、肩までしっかりと温もることができます。和洋折衷タイプのバスタブは、洋風と和風の中間型、足を適度に伸ばし、肩まで浸かることができます。
その他、バスタブ内には握り棒(ハンドグリップ)を設けておくと、入浴時の姿勢が安定します。バスタブの素材により、質感や耐久性、価格などの特徴がありますので、十分に吟味を重ねると良いでしょう。