駐車スペースを捻出したり、庭を広くしたい場合などは、
建物の不要な部分を取り払ってしまう(減築する)ことも一つの方法です。
減築を行うにあたり、注意すべきポイントを3つ挙げます。
1.耐震性能
減築にあたり最も懸念されるのは、耐震性が失われることです。
特に、撤去する柱や壁が構造上重要なものである場合、
建物全体の耐震性能に悪影響を及ぼす可能性があります。
その柱や壁が撤去可能なものか、十分に検討を行う必要があります。
2.防水性能
減築を行ったあとには、新たな外壁が生じます。
これまで室内だった部分にも、「外壁」としての機能が求められる場合があります。
新たに外壁を設ける部分は、雨漏りの原因ともなりやすいため、
適切な防水性能が得られるよう、確実な工事が求められます。
3.防火性能
外壁に求められる大切な機能のひとつ、「防火性能」を忘れてはなりません。
都市計画では「防火地域」「準防火地域」などが定められており、
新たに生じる外壁についても、モルタルの塗り厚さやサイディングの仕様など、
地域ごとに求められる防火性能を満たすことが必要です。
このように、建物を減らす「減築」を行う場合にも、注意すべきポイントがあります。
事前に建築士などの専門家に相談しておけば安心です。