「暖かい部屋から急に寒い浴室へ入る動作」に加え、「寒い浴室から急に温かい浴槽へ入る動作」など、入浴の際は急激な温度変化が伴います。これにより、血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす危険性があります。これをこれを「ヒートショック」といいますが、お風呂場に暖房を設置することで、このような身体への負担を軽減することができます。浴室暖房の設置について考えてみましょう。
(取付形式)
浴室暖房には、壁掛けタイプと天井取付タイプがあります。天井取付けタイプはシステムバスに組み込まれ、システムバスの交換リフォームと併せて設置することが一般的です。戸建て住宅の在来浴室などでは、壁掛けタイプの浴室暖房を後付けすることも可能です。
(熱源)
浴室暖房の熱源は、電気式とガス温水式に分類されます。マンションなど、システムバスには電気式が採用されることが一般的ですが、戸建て住宅の在来浴室ではガス温水式が採用されるケースも多くなっています。
(機能)
暖房機能のほか、換気・衣類乾燥・涼風・ミストサウナなどの機能を持たせたものがあります。どんな機能が必要か、十分に検討しましょう。
古い住宅にも、後付け可能なものが多くあります。高齢者の居る世帯など、「温度のバリアフリー」として設置を検討してはいかがでしょうか?