靴の収納を考える上で最低限必要なスペースを考えてみましょう。「奥行き」は靴のサイズに3cm程度加算したサイズが必要です。家族で一番足の大きい人のサイズが27cmだとすると、シューズボックスの奥行きは、30cm程度を確保しておきたいところです。
「幅」は、27cmのサイズであれば、一足あたりの横幅は23cm程度と考えるとよいでしょう。シューズボックスの有効幅が75cmであれば、一段あたり3足が収納できる計算となります。有効幅が90cmの場合は、3~4足が収納可能です。
中途半端に収納の横幅を大きくしても、一足あたり23cmを加算しなければ、収納できる靴の数は同じですので注意が必要です。
「高さ」については、靴のタイプによりますが、一般的なスニーカーであれば13cm程度を確保しておきたいところです。玄関収納の有効高さが2mの場合、棚板の厚みを1.5㎝とすると、13段が設置可能ということになります。
これらを合わせて考えると、有効幅75cm、有効高さ2mのシューズボックスに収納可能な靴の数は、最大39足というのが一つの目安となります。
一例を挙げましたが、所有する靴のサイズの傾向を調べ、最も効率的な玄関収納のサイズを算出すると良いでしょう。
また、ブーツ・長靴・登山靴など、デザインや用途によって様々なサイズの靴がありますので、これらに対応したスペースを別途考慮することも必要です。
また、靴箱ごと収納する場合にも一回り大きなスペースが必要となります。
設置可能なスペースに余裕がある場合は、ある程度ゆとりを持たせると、様々なケースに対応可能となりますが、むやみに広くしてしまうと、一般的な靴の収納に関して使い勝手が悪くなってしまう場合もありますので注意が必要です。
スポーツ用具やアウトドア用品、雨具など、玄関周りの収納量は多くて困ることはありません。効率的なシューズボックスを計画することで生み出したスペースを活用し、ゆとりある玄関収納計画を立てましょう。