増築を計画する場合は、以下の3点に気を付けてください。
1.法的制限の検討
都市計画法や建築基準法では、様々な決まりごとがあります。
例えば、「敷地面積に対する床面積の上限(容積率)」が定められており、
これを超えない範囲で増築を計画する必要があります。
この他、「建ぺい率」や「高さ制限」などに注意する必要があります。
規制の内容については、役所で調べることができます。
2.構造計画の検討
建物の形状が複雑になると、バランスが悪くなり構造上も不利になります。
増築により建物全体の構造に悪影響が生じないか、検討が必要です。
このような場合、既存部分と構造的に切り離して増築を行う場合もあります。
3.スケジュール
工事着手前に「建築確認申請」を行い、
増築の計画が関係法令に適合していることの確認を受けなければなりません。
工事着手後は、申請どおりに建てられているかどうかの検査もあります。
手続きには一定の時間を要するため、余裕をもってスケジュールを組んでください。
なお、軽易な増築等については、建築確認申請が不要となるケースもあります。
新築と違い、増築の計画は安易に考えてしまいがちですが、
このように、検討事項や手続きなどが多岐にわたるため、
事前に建築士などの専門家に相談すると安心です。
後で面倒なことにならないためにも、きちんと所定の手続きを行うとともに、
ご近所さんへの配慮も忘れずに行いたいものです。