気軽に設置でき、収納力も大きい「物置」ですが、ポイントを押さえて設置することが大切です。
(設置場所)
マンションのバルコニーに設ける場合は、避難通路の妨げとならないよう注意が必要です。安全を考え、強風の影響を受ける場所への設置も避けたほうが良いでしょう。また、ガス給湯器やエアコン室外機の排気・熱が直接当たる場所や、上から水滴や雪が落ちてくる場所などは、物置にとっては過酷な条件となるため、傷みが進行する原因となりかねません。
(収納に適さないもの)
物置の内部は温度差が大きく、保管物への負担も大きなものとなります。特に夏場の物置内部は非常に高温となります。これを踏まえ、物置に何を保管するかも考えなければなりません。食料品や衣類、写真、薬品類などは、物置での保管を控えたほうがよいでしょう。
(扉タイプ)
2枚引戸・3枚引戸、開き戸、シャッター方式など、扉のタイプにも様々なものがあります。開口部が広いと、収納物の出し入れが楽にできます。収納予定物や設置場所などの状況も踏まえ、適切な扉タイプを選択する必要があります。
(耐久性)
ガルバリウム鋼板やカラー鋼板、樹脂など、屋根・壁材として使用される材料も様々です。また、結露を防止し、熱や湿気に弱いものを収納する場合は、断熱材を挟み込んだものを選択すると、収納物への負担が軽減されます。性能等により価格差が大きいですが、中長期的に考えてどちらがリーズナブルか、十分な検討が必要です。
ものを収納する「物置」ですが、部屋(離れ)として使用する場合など、大きさや用途によっては、建築物と見なされ、建築確認申請が必要になる場合もあります。所管する行政庁に確認しておくとよいでしょう。