カウンタートップが人工大理石のキッチンにしたいのですが、何か注意すべきポイントはありますか?
「人工大理石」とは、アクリルやポリエステルといった「樹脂」を主成分とした「人工素材」です。名称が似ていますが、「人造大理石」は粉砕した天然大理石などを樹脂やセメントで固めた「半人工素材」であり、似て非なるものです。両者を混同しないよう、注意が必要です。
「人工大理石」は主にアクリル系とポリエステル系に分類されますが、一般的にはアクリル系のほうが防汚性や耐久性に優れた高級品とされています。キッチンのカウンタートップに採用されている人工大理石は、アクリル系が主流となっています。
とは言え、やはり天然の大理石に比較すると、耐久性や耐熱性、そして高級感に劣ることは否めません。細かい傷により艶が無くなったり、紫外線の影響などにより変色(黄ばみ)するなどの事例が見受けられます。また、磨き粉やシンナー、ベンジン等、特定の溶剤に弱いという注意点もあります。
「人工大理石」は安定した品質で量産が可能です。総合的に判断すると、安価で高級感が得られる「人工大理石」は、コストパフォーマンスに優れた材料だと言えます。汚れを放置せず、一日一回サッと拭くだけで、美しさを持続させることが可能です。注意書きをよく読み、正しくメンテナンスを行うことを心掛けてください。