外回りリフォームのポイントを教えてください。
住宅の「外回り」リフォームとは、通常「建物の外観」に関するリフォームを指します。「屋根」「外壁」「窓」のリフォームが主なものとなります。外回りリフォームのポイントについて考えてみましょう。
(屋根)
屋根は、常に過酷な外部環境にさらされており、定期的なメンテナンスが欠かせません。屋根の種類には、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根などがあります。重い屋根を軽いものに替えることで、耐震性の向上にもつながります。屋根材は、デザインだけでなく断熱性や耐久性などにも大きな影響を及ぼしますので、製品ごとの特長を理解して選択することが大切です。
(外壁)
クラック(ひび割れ)や雨だれ、変色など、劣化が進行した外壁はあまり見栄えの良いものではありません。雨水の浸入などにより壁内部に劣化が及ぶと、構造にも悪影響を与えます。クラック補修や塗り替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。サイディングの外壁は、一見メンテナンスが楽なように見えますが、継ぎ目のシーリング劣化は避けられないため、注意が必要です。その他、雨樋の劣化についても、外壁に悪影響を及ぼす場合があるため、定期的にチェックを行ってください。
(窓・扉)
窓や、玄関扉は、近年大きく性能進化が進んでいる建築部材の一つです。断熱性や防犯性を向上させたい場合は、窓のリフォームを検討すると良いでしょう。サッシ(窓枠)ごと交換する方法や、既存窓の外側(または内側)に新たに窓を取付ける方法、窓枠はそのままにガラスだけを取替える方法など、様々な工法・商品が開発されています。雨戸についても、電動シャッターに交換すると便利です。
このように、建物の維持保全にとどまらず、性能向上やイメージチェンジを図ることのできる「外回りリフォーム」ですが、植栽や塀など、敷地周りの「外構リフォーム」と併せれば、より効果的に建物の印象を変えることができます。