急激な温度変化は、血管を収縮させ、血圧の急変動を引き起こすため、脳卒中や脳血栓などの重大疾患の原因となります。特に、寒い冬場の入浴時は要注意です。外部の冷気の侵入を防ぐとともに、浴室(洗い場)の暖気を逃がさないためには、窓の断熱化がポイントとなります。
(サッシの材質)
サッシには、熱伝導率の低い材質を用いることで、冷気をシャットダウンし、結露を軽減することができます。断熱リフォームでは、アルミサッシから樹脂サッシへの交換がよく行われます。樹脂の熱伝導率(熱の伝えやすさ)は、アルミの約1000分の1とも言われており、断熱効果は抜群です。
(内窓の取り付け)
今ある窓はそのままに、室内側に内窓を追加することで、断熱効果が得られます。合わせて、防音効果も期待できます。外壁に手を加えないため工事が大掛かりとならず、短い工期で設置可能です。
(ガラスの交換)
複数の板ガラスの間に乾燥空気などを封入した中間層を設けたガラスを「複層ガラス」といいます。断熱性に優れているため、窓ガラスを複層ガラスとすることで、一層の断熱効果が得られます。
窓の断熱リフォームにより、部屋間の極端な温度差を防ぎ、温度のバリアフリー化を実現します。施工性・工期やコストパフォーマンスを十分に検討してリフォーム方法を決定すると良いでしょう。浴室暖房などの設備を導入するという方法もあります。