床から天井まで、壁一面を収納とする壁面収納は、大きな収納力を得ることができます。壁面収納の設置にあたってのポイントをいくつか挙げます。
(デザイン)
壁面収納は壁を占める面積が大きく、色や素材の選択で大きく印象が変わります。存在感を消したい場合は淡色系、存在を主張させたい場合は濃色系を選択するなど、色の選択は特に重要です。小さなサンプルのイメージだけで決定せず、面積効果を考えた色選択を行う必要があります。また、光沢系、艶消し系など、仕上げでも印象が変わります。壁・天井・床の仕上げに合わせてコーディネイトするとよいでしょう。
(サイズ)
無駄なく収納スペースを設けるため、収納目的物のサイズを考えて、高さ・奥行きを計画するとよいでしょう。奥行きが大き過ぎる収納スペースは、使い勝手が悪くなってしまうので注意が必要です。
(見せる収納・隠す収納)
雑誌などでは、魅力的な「見せる収納」が数多く紹介されていますが、棚板が多くなると掃除も大変です。こまめな掃除に自信が無い場合は、扉を設け「隠す」収納とすると、日々の掃除の負担が小さくなります。
部屋(壁)の形状に合った壁面収納をつくるには、オーダーメイドがベストな選択ですが、最近では既製品でも数多くの壁面収納ユニットが市販(通信販売)されています。費用を抑えたい場合などは、このような商品を購入・設置することも選択肢の一つです。